今回は【魚突き入門】第5回目『穴打ち』について
穴打ちはこれまで紹介してきた技術の集大成とも言える技術です。
魚を見つけ、寄せを行い、寄せきれない魚に対して寄りを使い、それでも逃げる魚を追跡し最終的に穴打ちで仕留める。
私は穴打ちこそが魚突きにおける最終課題であると感じています。
穴打ちとは
穴打ちとは岩の隙間や穴の中に潜む魚を見つけ仕留める技術であり、魚がいる穴を見つけることができるかどうかがそのまま漁獲量に直結します。
そのため魚が好みそうな穴を見つけるための技術、経験が必要となり、ただ闇雲に魚を探し回るだけでは到底穴突きの技術を向上させることは難しくなります。
この記事で『穴打ち』の基本を学び、自身のスキルアップをしましょう。
穴打ちのやり方
穴打ちをやる上で注意するべき点が3つあります。
1.魚にライトを直接当てない
2.打ったらすぐ手銛を引く
3.絶対に無理はしない
魚にライトを直接当てない
穴突きに水中ライトは必須ですが、大抵の魚はライトを当て続けられると逃げます。
ライトを照らしながら穴を覗く時は横移動させながら照らしてゆき、魚を見つけたら直接当てないように少し離れた場所を照らすようにしてターゲットがわかる程度にすると良いです。
魚を見つけたら直接ライトを照らしたくなる気持ちはわかりますが意識して光をずらすようにしましょう。
水中ライトの選び方で悩んでいる方は下記の関連記事も読んでみて下さい。
打ったらすぐ手銛を引く
魚は突かれると穴の奥へ逃げようとしたり、岩に張りつこうとします。
後の回収の事を考えればすぐに穴から引きずり出すことが重要になるため突いたら手銛をすぐに引くクセをつけましょう。
穴の奥深くへ逃げられた場合、穴の形状や魚のサイズにも寄りますが回収が困難となり長期戦になります。
長期戦を避けるためにも突いてからの初動は全力で綱引きし、逃げられないようにしましょう。
絶対に無理はしない
打ったらすぐ手銛を引き、長期戦を避けることが重要と説明しましたが、魚のサイズによっては力負けし穴の奥へ逃げられる時もあります。
絶対に自分の力量を過信せず無理をしないことが安全に魚突きを楽しむ絶対条件です。
しっかりと突くことができていれば逃げられることもなく、時間をかければ大抵の場合回収できます。
魚突きを長く楽しんでいくために「いのちを大事に」の作戦でいきましょう。
良い穴の探し方
穴打ちをする場合、まずは良い穴を見つけなければなりません。
広い海で片っ端から穴を覗き、確認することは時間と労力を無駄にしてしまうことがほとんど。
そのため効率よく、良い穴を見つけることが重要となってきます。
私が考える効率のいい穴の探し方は大きく分けて以下の3点です。
・海底が見えるくらいの中層で移動し、良さそうな地形やターゲットとなる魚を探す
・ターゲットを見つけたら追跡し入る穴を見つける
・できるだけ広い範囲を泳いで探す
穴突きでは良い穴を見つけることが重要ですが、その穴を見つけるためには海底の探索やターゲット以外の魚を追跡する必要があります。
追跡する魚を見つけるためにも前回の記事で紹介した『寄せ』『寄り』の技術を応用し、魚を見つけることが重要です。
海底が見えるくらいの中層で移動し、良さそうな地形やターゲットとなる魚を探す
効率よく穴を見つけるコツは地形の把握とターゲットを見つけることです。
そのためには海底の状況を確認しながら移動する必要があり、海面から確認できない水深であれば中層まで潜り探しながら移動します。
この時に重要なのはターゲットとなる魚だけではなく、小型の石鯛やブダイなどにも注目します。
小型の石鯛やブダイなどは良い穴へ連れて行ってくれることがあります。
ターゲットを見つけたら追跡し入る穴を見つける
ターゲットとなる魚や小型の石鯛、ブダイを見つけたら後を追ってゆき、入る穴を特定します。
突くつもりがない魚であっても追跡してみると大物のターゲットが潜む穴へ連れて行ってくれることがあるため魚影が少なかったり、新規開拓で良い穴を見つける時は小型の石鯛やブダイを探してみるのもひとつの手です。
できるだけ広い範囲を泳いで探す
よく行くポイントであっても探索しきれていない場所はあると思います。
魚がいる気配がない場所やいるわけがないと思っているポイントでも根気強く探してみる事により良い穴が見つかることがあります。
可能性がないと決めつけるのではなくダメ元で探索してみることが自分だけの良いポイントを発見できることに繋がっていきます。
まとめ
【魚突き入門】5突き目『穴打ち』
いかがだったでしょうか。
今回で魚突きにおける基本的な技術『寄せ』『寄り』『穴打ち』の3つを解説し終わりました。
穴打ちをするためには寄せや寄りの技術を応用し、良い穴を見つけることが重要となってきます。
よく行くポイントで魚を突いた実績のある穴は日にちが経つとまた魚が入るので、その穴の位置を覚えておくことで更なる漁獲が期待できます。
自分の能力を過大評価せず、安全第一に練習をすれば必ず結果は付いてきます。
この記事で一人でも多くの人が技術を向上させることができ、素晴らしい思い出が積み重なっていくことを心より願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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