魚突きをする上で仕留めた魚をどうやってキープするのかを考えるのは重要であり、主な手段としてはメグシかストリンガーになります。
どちらを使用した方が良いかは魚突きをする海の状況やターゲットで変わり、長年魚突きをしてきている人であればその選択は簡単ですが、初心者となると難しいと思います。
どちらを使用するかはまずフロートの使用の有無で考える。
私も海の状況やターゲットに合わせて使い分けており、どちらを使用するかのポイントは次の2点です。
1.その日に潜る海の水深
2.ターゲットの大きさ
その日に潜る海の水深に関しては、あまり浅すぎるとラインが岩場に引っかかるなどフロートを使用することによるデメリットが発生するためメグシを選択することが多いです。
普段はフロートを使用しないような場所で潜ることはありませんが子供と一緒に魚突きをする時は浅場に行きます。
ターゲットの大きさですが、実際潜ってみない事にはわからない部分もあります。
これまでの実績や今の実力を考え、獲れる魚の大きさが60cmを超えるようであればメグシでキープしたまま魚突きを続行することは難しく、潜る時に邪魔になるケースが多いです。
以下にメグシとストリンガーのメリットとデメリットを分かりやすくした表を作りましたのでどちらを選択するか参考にしてみて下さい。
フロートラインとストリンガーの併用については後半で詳しく解説しています。
比較してみると普段、フロートを使用している人にとってはメグシを使用するメリットはそれほどないように感じます。
ここからは各道具のメリットとデメリット、フロートラインとストリンガーを併用した魚のキープ方法について詳しく解説していきます。
魚突きで使用する道具を徹底解説している記事をまとめて分かりやすくしています。
お時間がある方は合わせて読んでみて下さい。
メグシのメリットとデメリット
メグシを使用する場合、フロートを使わない事が多く動きを制限されることがないためフットワークが軽くなることが大きなメリットです。
メグシのメリット
1.魚を絞めることからキープするまでの流れがスムーズ
2.フロートを使用することなく魚をキープできる
魚を突いた後にメグシで魚を絞め、そのままエラを通してキープできるため、わざわざフロートまで魚を持っていく必要がなく、一連の動作をスムーズに行うことができます。
メグシのデメリット
1.キープした魚が邪魔で動きにくい
2.大物を仕留めた場合、続行が困難になる
3.水中拘束の危険性が高まる
4.サメに襲われる可能性がある
小型の獲物であってもキープしていくにつれ魚体が受ける抵抗で邪魔になり、大物であれば尚更メグシでのキープは難しく、1度陸に上がりクーラーボックスなどにキープする必要があります。
メグシに使用しているラインが海底の岩などに引っ掛かることにより、水中拘束の危険性が高まります。
サメに襲われる可能性ですが、エサとなる獲物を腰にぶら下げているため言わずもがなです。
メグシを使用する場合は水中拘束の危険性やサメに襲われる可能性を考慮し、対策を考えたうえで使用した方が良いです。
デメリットは多いですがそれを補うフットワークの軽さは魅力的です。
メグシを使う方に向けておすすめを紹介します。
サルビマー ホルダー付き
サルビマー社のメグシです。
ホルダー付きですのでキープした魚をロストせず、カシメも2個付属しているので自分の体に合わせて長さを調節することができます。
ストリンガーのメリットとデメリット
ストリンガーを使用する場合は毎回フロートにキープする必要はあるものの、魚の大きさに左右されず魚突きを続行することができます。
ストリンガーのメリット
1.動きやすい
2.仕留めた獲物の大きさに左右されず魚突きを続行できる
3.サメが来ても自分が襲われる可能性が低い
獲物は全てフロートにキープしているため動きやすく、仕留めた獲物が大きくても魚突きを続行することができます。
また、魚を体から離しているためサメに襲われる可能性が低くなります。
ストリンガーのデメリット
1.キープするため毎回フロートに行く必要がある
2.連続での魚突きが困難
3.フロートの使用が基本
キープするため毎回フロートに行く必要があるため、近くにまだ獲物がいる場合でも突きに行くことができず連続での魚突きが困難。(獲物が小さければ手に持ったまま行く時はあります)
もともとフロートを使用する人にとっては3つ目はデメリットにならない。
メグシに比べるとメリットの方が大きいが、スタイルや普段行く海の状況によって魚のキープのやり方が変わるため優劣を付けにくい。
人によってメリット、デメリットが変わるため何を優先したいかで決めることが重要。
ストリンガーを使用する方に向けておすすめを紹介します。
Ultimate Dive ストリンガー
ワンタッチ式で簡単に取り外しが可能 。
厚み5mmのステンレスを使用している為、耐久性も強く、大型の魚でもキープが可能。
フロートラインに通す方法とストリンガーの併用
現在、私が採用している魚のキープ方法が
『フロートラインに通す方法とストリンガーの併用』です。
50cm以下の獲物であればフロートラインに通してキープし、大型はストリンガーにキープするというやり方でメグシとストリンガーの利点の良いとこどりみたいな方法です。
小型の獲物の場合は中間フロートとフロートラインをつないでいるマグロフックを1度切り離し、魚を通した後また繋ぐことでフロートに毎回行く必要がなく、すぐに魚突きを再開することができます。
魚を通した後は何もしなくても勝手に流れていき、フロートまでたどり着きます。
この方法によりストリンガーのデメリットである毎回フロートに行くという必要がなくなります。
50cmを超えるような獲物であっても強度的に大丈夫だとは思いますが一応、ストリンガーにキープするようにしています。
デメリットは特に見当たらず、メグシとストリンガーのメリットとデメリットの紹介で説明したことの中で言えばフロートを使用することくらいでしょうか。
そもそもフロートを使用することが前提である私にはデメリットではないんですが...。
下記の記事ではフロートに必要な機能や自作方法を詳しく解説しています。
最後に
【魚のキープ方法を徹底比較】いかがだったでしょうか。
今回紹介したメリットとデメリットは人によっては逆転することもあり一概に言えない所もありますが、自身の魚突きのスタイルに当てはめて考えてみてください。
この記事が、これから魚突きを始める方やの魚のキープ方法で悩んでいる方の一助となれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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全身全霊をもって回答させて頂きます!
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