魚突きをする上で重要な事はたくさんありますが、その中でも魚を見つける技術は何よりも優先して習得すべきものであり、最も重要なポイントであるといえます。
どれだけ深く、長く潜れても
どれだけ魚を突く技術を持っていようとも
魚を見つける事ができなければ何の意味もありません。
この記事では魚を見つける技術を磨くために
・広範囲を探す
・魚が居着く所を見つける
・宝の穴を見つける
の3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
この記事を読み、意識して魚を探す事により眼力や嗅覚を鍛え魚との遭遇率を上げる事へと繋がります。
その他、魚突きで重要となる技術について詳しくまとめた記事もありますので合わせて読んでみて下さい。
広範囲を探す
初心者の方によくあることですが広い範囲を探せていないことが魚との遭遇率を下げている要因のひとつです。
魚との遭遇率を上げるためにも現在の実力とその日の体調で潜れる水深の範囲は無理をしない程度に探して回る必要があります。
とはいえ広大な海、全てを見て回れるほどの時間も体力もありません。
魚を効率良く探すために重要となるポイントを次の3点に焦点を当てて詳しく解説していきます。
・見るべき所へ視点を置く
・ターゲット以外の魚も見る
・魚が居着く根を見つける
見るべき所へ視点を置く
初心者の方にありがちなことが水面から魚を探す時に真下を見て泳ぐことです。
水面から魚を探す場合、進行方向の斜め前方を見て探すことが重要になります。
真下を見た状態でなかなか魚がいないなぁ…と思いながら移動していると魚の方が先に自分を見つけ、すでに逃げられた後を探し回っている可能性があります。
『魚より先に見つける!』という気持ちが魚との遭遇率を上げ、見つける事へと繋がっていきます。
ターゲット以外の魚も見る
小魚やターゲット以外の魚(アオブダイやイラなど)も意識してみる様にしましょう。
小魚の群れ
青物のエサとなる小魚の群れを見つけたら近くに青物がいると考えて海底への意識を中層付近まで上げて探すと発見できる事があります。
青物をこちらから狙って見つける事は難しいため、まずはエサとなる小魚の群れを探すことが遭遇する事への近道です。
アオブダイやイラ
魚を探し回っているとアオブダイやイラなどを見つける事があると思います。
ターゲット以外の魚だと分かった時点でその個体から目を離し、別の所を探し始める人も多いかもしれません。
ですがイラの近くには石鯛も一緒に生息している事が多く、大型のイラとなると石鯛も同じく大型がいる可能性があります。
魚は同じ大きさで群れる事が多く、魚種が違ってもそれは良く当てはまります。
アオブダイやイラを見つけたらとりあえず石鯛を寄せてみるつもりで潜降するとターゲットと遭遇出来るかもしれません。
小型の石鯛
20cmにも満たない様な小型の石鯛が海底を泳いでいる所を見た人も多いのではないですか?
その時に
『大きくなってまた会いにきてくれよ』
とお別れするのではなく移動する先へと着いていきます。
見失わない様に着いていくと後述する『宝の穴』へと連れて行ってくれる事があります。
そこには先ほどの小型の石鯛のお父さんやお爺ちゃんがいる事があるので小さいからといって侮る事なくターゲットと遭遇するためのヒントだと思って探す事が重要となります。
魚が居着く所を見つける
魚だけに限ったことではありませんが基本的に
『野生に無駄はありません』
必ず何かしらの行動する理由がそこにはあります。
・お腹が空いたから狩場へ行く
・新しい住処を見つけるために移動する
・身を守るために穴の中や岩の亀裂に隠れる
なぜその様な行動を取っているのかは魚に聞いてみないことには分かりませんが、聞けるわけもないので想像するしかありません。
なので魚が行動する時は必ず何かしらの意味があるという事を理解して探すと視点も変わってきます
海底が砂地で周りに何もない様な所には魚は居着かないという事はすぐに分かるはずです。
魚が居着きそうな場所は
・大きく張り出た岩礁の先端
・沈み根
・沖磯の周辺
・変化のある岩場
などは特に魚が群れる場所でありそういったポイントを多く見つける事が魚との遭遇率を上げます。
その様なポイントを見つけて潜り、魚を探して回っても小魚1匹いなかったとしても期間をあけて再度そのポイントに潜ってみると、まるで別の場所の様に魚が群れている事があります。
魚を見つける事も重要ですが、魚が居着く場所を見つけて覚えておくことにより、その後も魚と遭遇できる最高のポイントへとなるのです。
宝の穴を見つける
『魚が居着く所を見つける』でも説明した通りポイントを見つける事は魚突きでは重要なことですが魚が潜む穴を見つける事は魚突きにおける最重要課題であると言えます。
魚が潜む穴は同種同型のものが居着きやすく、その穴で大物を仕留めても、期間をあけてまた探してみると同じ様な大物と出会える事があります。
そのため『宝の穴』を見つける眼力、嗅覚を鍛える必要が突き師には求められ、ただ闇雲に魚を探し回るだけでは到底見つける事ができないのです。
海底にある穴を全て確認していく事は効率が悪く、時間と体力を大幅に消費してしまいます。
穴を見つけるポイントはそこに逃げ込む魚を探す事。
ターゲットとは言えないような魚であってもそこに逃げ込むという事は魚にとっては身を隠せる事が分かっているので、その穴の大きさや形状によっては大物も入る可能性があるため良い穴を効率良く探す事ができます。
もしその様な穴を見つけた場合、その位置を正確に記憶し、携帯のメモ機能などで記録に残しておくと次回潜る時の目安にもなります。
魚を見つけたら後は突くだけです!
最後に
魚を見つけるための技術を習得する事は突き師にとって重要なポイントですが一朝一夕で身につくものではなく、しっかりと意識して積み重ね磨き上げて行く必要があります。
全てを同時に覚えようとすると難しいですが、ひとつずつ確実に覚えていくことにより視野が広がり、眼力や嗅覚を鍛える事へ繋がっていきます。
最高のポイントや宝の穴を見つける事ができる様に毎回、自分に課題を設けてスキルアップしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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